怒りの感情を抑え込むことは、怒りを消すどころか、その感情を増幅させてしまいます。やがて蓄積した感情が爆発してしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。人間誰しも喜怒哀楽があるものです。「怒ることはよくないことだ」と自分の気持ちを抑圧するのではなく、まずはイライラしたり、ムカッと感じたりしている自分を認識し、「そういう感情を持ってよい」と許可を出してみることです。不思議とそれだけで怒りが静まることもあるのです。
とはいえ、一時的な怒りでは収まらず、そのことが頭から離れないといった状況に陥った場合もあるでしょう。その時は、やはり対処が必要です。イライラしている状況から目をそらさずに、そこから「何かを発見しよう」と好奇心を持って自分と向き合ってみてください。自分にとって良い変化をもたらすきっかけになるはずです。
ところで、怒りはどこからやってくるのでしょうか。ほとんどの人が、身の回りで起きる出来事が様々な感情を作ると考えていると思います。しかし、実際は、出来事そのものではなく、私たちがどう捉えたかという「思い」からきています。すなわち、その対象の意味付け次第で私たちの人生や生活が豊かになると言っても過言ではありません。
怒りを生み出す「思い」は、固定観念や考え方のクセ、そして執着心によって形成されがちですが、その不健全な考え方を整理して、健全な思考に変えるにはどうしたらよいのでしょうか。下記に、ビリーフワークと呼ばれる認知行動療法のひとつを紹介していますので、ぜひ取り組んでみてください。
忙しい日々の中で、私たちはイライラしてしまいがちですし、ストレスを溜めてしまうものです。忙しい人、仕事が好きな人こそ、リラックスする時間を持つことを心がけましょう。
