毎年定期的に行われている「奉行ユーザーサーバ利用実態調査」。過去二年間の調査結果と比べてみましょう。まず、2010年の調査結果では、一位が「信頼性」で23.3%、二位が「価格」で22.8%、三位が「性能」で22.0%、以下「サポート体制」が17.1%、「環境性(静音、消費電力、設置スペース)」が8.5%となりました。一方、2011年の結果を見ると、一位が同じく「信頼性」で23.2%だったのですが、二位と三位が前年と入れ替わり、「性能」が20.5%、「価格」が20.4%となりました。2010年はリーマンショック以降の景気低迷を受け、設備投資の見送りやコスト面でのシビアな感覚が残っていたため、厳しい価格条件を設定していたことがわかります。その裏付けとして、翌年には微量の差ではありますが「性能」が「価格」を上回り、投資意欲の回復が見られました。いずれにしても、最重視されているのは「信頼性」であり、これらは景気の変動に関わらず絶対条件として挙げられていることがうかがえます。
●「信頼性」のポイント数UP 「サポート体制」も重視
現在使用中のサーバの選定条件と比べ、上位4項目の順位は「信頼性」、「性能」、「価格」、「サポート体制」と変わらないものの、「信頼性」と「サポート体制」でそれぞれ1.9ポイントずつ上昇しており、現行機の使用を経て、運用の重要性を重視する傾向にあることがうかがえます。
さらに「環境性(静音、消費電力、設置スペース)」のポイント数も上がっていることから、オフィス環境での使い勝手や節電などにも配慮していることが読み取れます。
サーバを選ぶ際の選定条件を複数回答で集計した結果、なんと7割以上の奉行ユーザーが「信頼性」が重要だと答えています。過去二年間のグラフと比較してもその割合は年々上昇しており、購入を経てさらに「信頼性」を重視する傾向がわかります。