「きつい」「汚い」「危険」といった、いわゆる3Kと呼ばれる仕事や、肉体的・精神的に厳しい仕事、時間が不規則な仕事など、世の中には人がやりたがらない仕事(職業)があります。加えて、業界や業態はもちろん、会社の中や身近にも、難しい仕事、面倒な仕事、できれば避けたい仕事が必ず存在しています。筆者はこのような仕事を「嫌われ仕事」と呼ぶのですが、この嫌われ仕事こそ、儲かる仕事であり、ビジネスチャンスであり、自分を磨く最良の仕事であると説きます。それは、自ら進んで嫌われ仕事を行うことで、周りから感謝されるばかりか、自分の存在意義が高まり、誰もがやらなかったその分野の“パイオニア”になれるというのが理由です。
筆者自身、雨漏り修理を請け負う典型的な嫌われ仕事の経営者。本書には、経験者だからこそ語れる説得力のある話が随所に書かれており、仕事に対する考え方を変えるアドバイスも必見です。これからビジネスを立ち上げようとする人、新規事業を考える経営者、そして仕事に就くすべてのビジネスパーソンに効くアドバイスが満載の一冊です。
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