著者:安達元一(原案)/神田昌典(監修者)
アスコム
1,680円(税込) |
商社に勤める秋元譲は、いよいよ仕事に脂が乗りはじめた42歳。しかし、周りは上司も部下も使えない奴ばかりでフラストレーションは溜まる一方。そこに追い打ちをかけて、創立記念パーティではお笑いタレントの物まねまでさせられて、うっ憤はピークに。そして迎えたパーティ当日。段々と怒りが込み上げてきた秋元は、勢い余って乾杯用のシャンパンをがぶ飲み。すると、延々と昔の話を語る社長・春山に向かって「アンタらの時代はとっくに終わったんだよ!」と叫んでしまい…。
しまったと思って目を覚ました秋元は、周りの雰囲気が微妙に違っていることに気づきます。よく見ると、ここは高度成長に沸く1964年の日本。隣には若き日の春山社長がいるではありませんか。自分が置かれた状況を理解した秋元は、彼らの言う“あの頃”の姿を探り始めます。
背筋を伸ばし意気揚々と歩く人でごった返す1964年、好景気に浮かれながらも時代を作っていった1988年、もの作りと働く意義を見つけた1946年。先人が築いた時代を見てきた秋元に、使命感が芽生えます。「これからは自分の番だ」と。
過去を体験することで次第に変わっていく秋元の姿に、働く本質が見えてくる一冊です。
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