毎年行われる税制改正、国際化で変わる会計基準、世論の動きが反映されやすい法改正。企業の基幹システムを取り巻く環境は頻繁に変化し、担当者が行う日常業務は日に日に複雑化していきます。複雑化すれば煩雑な業務が増え、結果的にミスや抜け・漏れの原因ともなりかねません。そこで登場したのが「奉行iメニュー」です。
業務環境を変える奉行iシリーズ。多彩な機能を新たに搭載
昨年9月に発売された奉行iシリーズは、従来のパッケージソフトが持っていたメリットを踏襲し、操作性、機能性、コストパフォーマンスを高めた基幹システムです。単に数字を処理し、データ管理をするだけでなく、企業が持つ情報価値を最大限に引き出し、活用する機能が搭載されています。導入に当たっては、企業規模や成長過程に合わせて管理レベル別に「B〈Basic〉システム」「S〈Super〉システム」「SP〈Super Professional〉システム」の3タイプと「NPシステム」「NSシステム」という2タイプのネットワーク製品を用意。自社の課題やニーズを汲んだ無理のない選択が可能です。もちろん、導入後のアップグレードもスムーズなので、業務を止めることなく将来を見据えた活用も期待できます。
また奉行iシリーズは、光回線など広帯域のネットワークが整備されつつある通信インフラを最大限にいかした新サービスも付加。データ活用やサポート体制を強化しているのも特長です。
ユーザー登録しないともったいない! 使える「奉行iメニュー」をフル活用
奉行iシリーズの「i」は、interactive(インタラクティブ=双方向性)を表わしています。インターネット環境や次世代ネットワーク(NGN)など、情報インフラが整いつつある環境を背景に、その通信基盤を活用し、お客様とOBCとの双方向コミュニケーションを進めています。このような対話を実現することで、システムを使いこなす手助けをし、眠っていたデータを有効に利用することができます。そして、このお客様とOBCをつなぐコミュニケーションツールが新たに登場。それが「奉行iメニュー」です。「奉行iメニュー」には“新たな価値を提供する”というコンセプトがあります。勘定奉行や商奉行・蔵奉行といった奉行シリーズで蓄積した数字や指標の情報に価値を与えるには情報が必要になりますが、そうした情報を提供するのが「奉行iメニュー」です。「奉行iメニュー」の画面は奉行iシリーズのログイン時(起動時)に表示され、ユーザー専用のマイページが自動で現れます。ユーザーに合わせ画面を表示するように作られているので、担当者に必要な情報、例えば、最新プログラムの案内、財務・労務などのサポート時事情報、税制改正・法改正に伴う更新プログラムのダウンロード情報、追加辞書などあらゆるソースを瞬時に入手することができます。「奉行iメニュー」を使えば、忙しい業務の合間に自分で情報をチェックする手間が省け、見逃したり、ミスをしたりすることも軽減できます。つまり、業務のサポーター、あるいは“相棒”のような存在というわけです。
この有益なツールを活用するためには、まずユーザー登録や保守契約が必要です。しかし「登録は面倒」と思っているユーザーも多いはず。でも心配はいりません。登録はとても簡単で手を煩わせません。
ユーザー登録のメリット
●保守契約期間が表示され、加入状況がわかるので、更新タイミングが把握しやすい
●メニュー画面からサポートセンターに問い合わせできるようになるので、いつでも疑問を解決できる
●アップデートプログラムがダウンロードできるので、更新作業も簡単
●税制改正などの通知も自社にマッチした情報がピックアップされるので、いちいち情報を探す手間が省ける

ユーザー登録は手間いらず。手間をかけずにあとはおまかせ!
業務担当者に便利な「奉行iメニュー」も、ユーザー登録がなければ利用できません。さらに保守会員ならではの特典も見逃せないポイントです。「ややこしい登録はイヤ!」というお客様もいらっしゃると思いますが、ユーザー登録はとても簡単。たった数分で済みます。数分の登録作業で、何時間もかかっていた業務を解消できるなら、登録しない手はありません。登録が完了すれば、ユーザー登録を元にした最適な情報が自動的に表示されるようになるので、あとは「奉行iメニュー」に任せておけば安心です。
※旧製品から奉行iシリーズにバージョンアップした場合もユーザー登録は必要です。
早い・かんたん・ミス軽減。機能を充実させた勘定奉行i
これまでパッケージソフトの導入メリットといえば、業務の効率化やスピードアップが中心でした。しかし時代の変化とともに、基幹業務システムの新たな価値として、これまでの利点に加え、企業の経営を支援するマネジメントに活用できる機能の搭載が求められるようになりました。さらに、企業の信頼性向上や、業績・利益に直接関わるミスを防止するための管理機能もシステムが持つ重要な要素。今までの日常業務の効率化という基本的な担当者視点の機能に加え、経営者の視点に目を向けた機能もシステムに不可欠な価値といえます。
勘定奉行iには、基本的な日常業務をより効率的に行う機能性と操作性を搭載するとともに、経営の意思決定に必要な会計データの活用を実現する機能を備えているのが特長です。
それではまず、勘定奉行iの操作性・機能性について紹介しましょう。下の図の仕訳入力で解説しているように、入力しやすい画面と検索機能が充実し、視覚的な分かりやすさが増しました。少ない操作で入力できるカーソルスキップや、付箋や摘要を使ってすっきりと作業しやすくアレンジできます。また、機能や操作を充実させることで、担当者の操作も早くなり業務に余裕が生まれミス防止にも貢献するはずです。
次にマネジメント視点の強化です。例えば下の図の伝票区分を活用して部門間取引や共通費の配賦伝票など、管理仕訳伝票を含めた集計や、費用発生部門の所在を明らかにするために、配賦伝票や社内取引伝票を除いた集計など、制度会計と管理会計の2つの視点から数字を把握することができ、正確な部門別の採算や経営戦略の指針として活用できます。企業独自の視点で、経営状況を確認できる大きなメリットです。また、従来は過去2年分の確認ができた「収益性」「安全性」「生産性」の分析が、勘定奉行iでは過去5年分まで指定できるようになりました。損益分岐点分析などの分析帳票と合わせて使用すれば、さまざまな視点からの経営を分析することができます。
企業会計の要となる勘定奉行も「奉行iメニュー」を併用すれば、常に最新の情報を入手でき、効率もスピードもアップします。

業務の処理統制を強化するセキュリティを強化。“うっかり”で信頼を失わないために
近年、企業を取り巻くセキュリティ問題はますます高まり、情報漏えいは単にデータの流出という結果では収まらず、信頼の破綻による企業崩壊の致命傷にもなりかねません。例えば、重要な顧客リストをシュレッダーにかけずに捨てたためにその情報がインターネット上で公開されてしまったり、社外秘扱いの機密情報を誰でも印刷できる状態で共有フォルダにアップしていたために無断で持ち出されてしまったりするケースも少なくありません。こうなれば信用喪失はもちろん、賠償責任などに発展することも考えられます。何事も予防が肝心。大事故になる前にまさかのための準備をしておくことが大切です。
奉行iシリーズにはセキュリティ機能として3つの強化ポイントが備わっています。1つ目はセキュリティポリシー。パスワードの設定と定期的な変更でデータを守り、安全性を高めています。ログインの指定回数以上に失敗した場合は、利用者アカウントにロックがかかり、不正アクセスや不正処理・改ざんを防止します。2つ目はメニュー権限の登録。メニューに対する権限だけでなく、出力や参照などに対して詳細な権限設定ができます。例えば、経営者や役員向けの帳票類や資料に設定し、対象者以外からのデータ閲覧や改ざんを防ぎます。3つ目は操作ログです。問題発生時の原因探索や、原因発見時の関連事象の検索が可能で、例えば、マスターや伝票の入力・修正、帳簿の印刷やプレビュー、データ出力などの処理がないかなどログ検索もでき、強固な業務の処理統制を実現します。
企業の成長とともに煩雑化するデータや、さまざまな改正法に対応する業務の複雑化を克服するには、奉行iシリーズのような視覚的に業務をこなすことができるインターフェースや、ストレスのないデータ検索機能を備えたシステムが不可欠。しかし、たとえ効率よくデータを処理できたとしても、単に会計情報として保管するだけでは「宝の持ち腐れ」。蓄積したデータは活かしてこそ情報です。
進化した奉行iシリーズを軸に、「奉行iメニュー」を“相棒”として活用。奉行シリーズを隅々まで使いこなすためにも、ユーザー登録や保守契約の手続きを行うことをお勧めします。

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