特集:基幹業務は選択と集中がカギ
 現在、金融不安に伴う市場の悪化は経営を圧迫し、経費削減や人員削減などあらゆるコスト削減が求められています。このようなコスト削減には、まず業務内容を見直し、効率化を図ることが不可欠です。つまり、企業の強い体制を作るには、業務効率化を実現することが鍵と言えます。その中でも、自社が持つ既存の資産を活用し、より良い投資をするためにITの活用は欠くことができないものです。
 また、企業の統制管理や個人情報保護、人材不足や退職者問題の解決による安定的な業務継続にもITの活用が求められます。
 そこで今回、現在企業が直面する問題に対して、IT環境をベースとして基幹業務システムの活用による問題解決についてご紹介します。
さまざまな業種・規模にしっかり応えてくれる、パッケージシステムを選ぶ
 企業の業務フローは基本的な流れは同じですが、業種によって業務の内容や仕組みに違いがあります。例えば、卸売業であれば物流部門の在庫管理システムが必要ですし、建設業であれば建設会計特有の会計システムが必要です。自社で独自の管理システムを構築することも可能ですが、構築・導入・運用には手間も時間もコストもかかります。一方、パッケージシステムであれば手間をかけずに簡単にしかも低コストで導入することが可能です。しかし前述の通り、業種によって業務が異なります。しかも企業規模の拡大で支店や社員が増えれば、都度買い換えなくてはならず、かえってコストの負担につながります。
 こうした問題に対応するには、さまざまな業種、企業規模に対応できるパッケージシステムを選ばなければなりません。OBCの奉行シリーズは業種に合わせたパッケージシステムを用意しています。このパッケージシステムは、専門知識を要せずに誰でも使えるだけでなく、基幹業務に関するさまざまな情報を共有し連携させることが可能です。奉行シリーズは、企業の業務ごとに製品を用意しており、各業務を連携させることで効率化が図れます。例えば、勘定奉行は給与奉行と連動して給与支払データを取り込み、仕訳データとして受け入れることができます(下図(1))。また、商奉行と連動して売上・入金データを取り込み、そのまま仕訳データとして取り込むこともできます(下図(2))。こうした連携は、二重入力の手間を無くし、ミスの軽減にもつながります。業務フローは単体や部門だけで完結するというよりは、他の業務と連動して成り立っているものです。適切なパッケージシステムを導入すれば、課題だった業務の効率化や、コストの低減をすることができるだけでなく、業務フローの明文化を可能にし、統制管理にもつながるのです。
連動図
●オプションラインナップ
会計・税務
対応システム 勘定奉行/勘定奉行[個別原価管理編]
管理会計オプション 複数予算対応や階層的な部門・科目管理を実現し企業戦略立案・実行をサポート
支払管理オプション 買掛・未払金の消込と債務管理、支払仕訳伝票・FBデータを自動作成
外貨入力オプション 外貨金額のまま仕訳伝票を作成
債務管理オプション 買掛・未払金・未払費用などすべての債務を伝票別に作成
個別債権債務管理オプション(※) 債権と債務の管理から複式簿記仕訳まで一元管理
入金管理オプション 売掛・未収の消込と債権管理、入金仕訳伝票を自動作成
(※)奉行 新ERPのみ対応 
人事・給与・就業
対応システム 給与奉行
給与明細配信オプション 給与明細書などをPDFファイルに変換し各社員にメール配信が可能
対応システム 人事奉行
賃金改定オプション 役職や等級などをもとに昇給、賞与算定のシュミレーションが可能
退職金管理オプション ポイント制退職金計算の効率化を実現

販売・仕入
対応システム 商奉行
入金消込オプション 入金データを伝票単位、明細単位で消込が可能
対応システム 蔵奉行
支払消込オプション 支払データを伝票単位、明細単位で消込が可能
対応システム 商奉行蔵奉行
受発注ECセンターオプション インターネット環境を利用した受発注業務が可能
奉行シリーズの製品紹介はこちら 奉行シリーズの資料請求はこちら
「奉行シリーズ」導入事例 追加導入編
「給与奉行21Ver.5」に「勘定奉行21Ver.5[個別原価管理編]」もしくは
「建設奉行21Ver.5」を追加導入した場合

導入事例

導入のメリット
労務費自動振替を総支給額及び法定福利費の金額を元に行う際、各社員における金額入力の必要がありません。業務負荷を軽減し、正確な処理をサポートします。

連携の一例:「総支給額データ」の連携
労務費振替処理時に、総支給額及び法定福利費の金額を元に行う際に必要となる、金額データを取り込みます。
導入事例

給与奉行の[随時処理]−[連動データ作成]−[建設奉行]及び[随時処理]−[連動データ作成]−[勘定奉行個別原価管理編]より給与賞与支給を行った、総支給額データファイルを作成します。
給与処理された、各社員の総支給金額及び法定福利費(各社員の明細における保険料の事業主負担の合計額)データを作成します。
給与奉行の場合 [出面管理]−[給与計算連動処理]−[総支給額データ受入]メニューより、給与奉行で作成したした総支給額/法定福利費データファイルを読み込むことで、各社員における総支給額/法定福利費データが自動登録されます。
勘定奉行[個別原価管理編]
の場合
[作業時間管理]−[社員登録]−[社員登録]メニューの振替額1及び振替額2欄に自動登録。
建設奉行の場合 [導入処理]−[工事体系登録]−[社員登録]メニューの総支給額/法定福利費欄自動登録。
奉行21Ver.5シリーズ 製品ラインナップ
会計・税務
財務会計システムの決定版 勘定奉行21Ver.5
原価を正確に把握 勘定奉行21Ver.5[個別原価管理編]
建設会計特有の会計をサポート 建設奉行21Ver.5
減価償却資産に関わる償却計算を自動処理 償却奉行21Ver.5
決算期の忙しい時期に申告業務をサポート 申告奉行21Ver.5[法人税地方税編]
申告奉行21Ver.5[内訳書概況書編]
申告奉行21Ver.5[所得税編]

販売・仕入・顧客管理
重要な販売データを正確に管理 商奉行21Ver.5
正確な商品管理を実現 蔵奉行21Ver.5
顧客情報の一元管理から個人情報保護を実現 顧客奉行21Ver.5

人事・給与・就業管理
戦略的な人員配置を実現 人事奉行21Ver.5
面倒な給与計算をすべて自動で計算 給与奉行21Ver.5
日々の勤怠データ入力が可能 就業奉行21Ver.5 ※OBCタイムレコーダから勤怠データを取り込み就業の自動計算も行えます。
各種支払い調書を自動作成 法定調書奉行21Ver.5
OBC 各種サービス
スクール・セミナー
奉行シリーズをとことん使いこなすスキルを磨く
初心者から上級者まで奉行シリーズを有効に使いこなすためのセミナーや、決算や年末調整、社会保険など時期的な処理に応じたセミナーを開催。他にも、財務会計のスペシャリスト養成塾や、ビジネススキル向上のセミナーを安価で受講できるサービスなどを展開しています。
スクール・セミナー
OBC Netサービス
マイページ機能で的確な情報を無料で入手
所有している奉行製品を自動判別し、必要な情報だけを閲覧できる「マイページ機能」を強化し、膨大な情報の中から、自社に必要な内容を即座にチェックすることができます。経営者や管理職から業務担当者まで活用できるサイトです。
OBC Netサービス
OBC保守サービス
充実したサービスで奉行シリーズの活用をサポート
奉行シリーズをご利用いただいている皆様を対象としたサポートサービスです。奉行製品の問合せができるサポートセンターや24時間いつでも利用できるWebサイトの利用、税制改正に伴う迅速な税制改正プログラムなどを提供しています。
保守サービス
メールマガジン
奉行シリーズの情報とビジネス情報をゲット
OBCが配信するメールマガジンは、奉行シリーズに関する製品の操作方法や各種セミナー情報を配信する「奉行EXPRESS ONLINE」と、マーケティングや経営、人事労務など10のキーサードにおける各分野のスペシャリストが書くコラムなどビジネス全般に関わる情報を配信する「OBC Netサービスニュース」があります。
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 コストを抑え、業務の効率化を図るためには、業務の重複やルーチンワークとなっている業務をシステム化していくことが重要です。業務を中心に企業全体のシステムを見直し、部門間で相乗効果を発揮する仕組み作りは早急の課題と言えます。その中で、現在使用している業務ソフトと連動するアイテムを見極め、将来を見据えた投資が必要です。そして、付属するサービスを活用すれば、最小限の努力で最大の効果を獲得できるはずです。システム間の連携による業務効率と管理体制の強化のために、ぜひ連動性の高い奉行シリーズをご活用ください。
奉行シリーズの製品紹介はこちら 奉行シリーズの資料請求はこちら
●奉行EXPRESS 2009年冬号より [→目次へ戻る]