2004年にオープンしたみるく舎は、アイスクリームや牛乳を卸す有限会社高梁乳販の二代目社長・中島得次さんが開業しました。乳製品の卸は冬場にかけて落ち着くため、以前より乳製品を使った商品を販売したいとシュークリームやケーキなどを作っていました。中島さんは、乳製品などにアレルギーを持つ子供にも洋菓子のおいしさを知って欲しいとみるく舎をはじめたのです。
　100％地産地消のこだわりと、添加物を一切使わない洋菓子作りへの強い信念を持つ中島さん。看板商品でもある小麦粉や膨張剤を使用しない米粉のロールケーキは評判で、休日は遠方から車で多くのお客様が来店します。中島さんは「大量生産ができない、賞味期限が短かいなど、商売としては効率的ではないかもしれませんが、化学調薬品は絶対使いたくないんです。安全なお菓子を安心して食べてもらうことが私たちの役目。だから、自信が持てる商品しか店頭には出さないんですよ」と語ります。
　将来は、みるく舎のお菓子をその場で食べることができるカフェを作るのが夢。「近所の人たちと語れるホッとひと息つけるオープンスペースがいいですね」と地元に根付いた憩いの場を目指しています。