
今回は、瀬戸川と白壁土蔵街が心を洗ってくれるような、山間の情緒溢れる町、飛騨古川を散策してきました。
★匠の遊び心 雲形肘木
(飛騨古川街区全般で見ることができます)
飛騨古川散策の通な楽しみ方を発見してしまいました!
民家の軒先を色々見ていくと、通称「雲」と呼ばれる軒先の飾りがあります。これは、神社仏閣にあった軒先の肘木の飾りを、昭和29年に、藤白徳太郎氏が民家に取り入れたのが初めだったそう。古川独自の文化で、大工が自分が建てたという印に、肘木に独自のデザインを施すことが飛騨古川で根付いたそうです。このようにデザインされた肘木を「雲形肘木」というんだけど、地元の人は「雲」と略称しています。ナショナルトラストが昭和61年から始めた調査では、なんと169種類もの異なった「雲」があったんだって!
その後も建物が建てられているので、今は200種くらいあるかも、と「飛騨の匠文化館」の方が言ってました。色々な建物を見て回りながら、同じデザインの雲を探したり、どんなデザインがあるのか比較したりするのも、面白いかも!
★瀬戸川と白壁土蔵街
飛騨古川の中心街をほぼ東西に流れている瀬戸川沿いに、約35棟の土蔵が並ぶ白壁土蔵街。江戸時代にタイムスリップしたような景観に、なんだか心も体も「ほ〜」と脱力気味に。瀬戸川に流れている鯉は、「ヒェー!」というくらい大きくて丸々としてて、のどかなところでは鯉もこんなに育つんだ!?
と、一人納得してしまいました。
岐阜県飛騨市古川町弐之町7-12
TEL:0577-73-2302 FAX:0577-73-6766
営業時間:AM8:00〜PM8:00 定休日:日曜日及び12月31日の午後・1月1日
趣のある外観と長年風雨にさらされていい味を出している看板が旅情をくすぐる、飛騨古川の銘菓、味噌煎餅発祥のお店を発見!
1枚1枚毛ばけで砂糖みつを塗った手作りの味噌煎餅は、パリパリっと音まで美味しい秘伝の味。贈答用の箱に書かれた飛騨を代表するお祭「おこし太鼓」の絵も風情があって、飛騨古川のおみやげにイチオシ!
のお菓子です。
★三寺まいり
毎年1月15日開催
古川小唄に「嫁を見立てての三寺参り 髷を結わせて礼参り」と歌われている三寺参りは、西本願寺の円光寺、本光寺、真宗寺の三ヶ寺をお参りして、親鷲聖人の御遺徳を偲ぶ行事。
小唄に歌われているのは、明治中期頃から野麦峠を越えて信州に出稼ぎに出た女工さんが、着飾って三寺参りをしたことにあるそうです。高さ2mの雪像ろうそくが街中に立ち、雪像大ろうそくや千本ろうそくなど、和ろうそくが街のあちこちに立ってとっても幻想的な眺めになるんだって。ぼくもお嫁さんを見つけるためにも、絶対行かなくては!
と思ってるんだ。
●奉行EXPRESS 2006年秋号より
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