下のデータは、企業を従業員数規模別に「新卒一人あたりの採用コスト」を比較したデータです。
エンジャパン 新卒採用総予算額(企業規模別)/一人当たりの採用コスト(業種別)
2008年度-企業動向2008年度企業採用活動動向
まず、このデータをざっくり見てみると「新卒一人あたりの採用コスト」は、
約30%の企業は、「新卒一人あたりの採用コスト」が30万円未満。
約30%の企業は、「新卒一人あたりの採用コスト」が30〜50万円未満。
なんだか、世間で言われているより、実際に企業が使っている費用は少ないのでは?と思われた社長様、採用担当者様も少なくないのではないでしょうか。
しかし、このデータにはブラックボックスになっている要素が2つあります。それは、
この企業全てが積極的に採用活動をしているのか?
都市圏と地方の企業の地域格差が反映されているのか?
という2つの点です。
次のデータを見てください。

注1:※1は「採用予定はない」(25.2%、2.478社)、※2は「分からない」(7.4%、732社)
注2:母数は有効回答企業9.849社a
このデータを「逆さま」に見ると、「採用予定はない25.2%」、「分からない7.4%」と約33%の企業は、新卒採用はおろか、
人材採用をしていないのです。したがってこれら33%の企業に採用コストがかからないのはあたりまえです。
もうひとつのブラックボックスは、地域間格差です。
たとえば愛知県。
もうすさまじい人材獲得合戦が繰り広がられている採用の激戦エリアです。
このような採用の激戦エリアを除く他の地域では、大都市圏より採用コストがかからないのは、想像に難しくありません。
【次回の予告】
次号(12/25号)では地域間格差や業種別、また、簡単に自社の新卒採用コストを算出することができるシートをお付けし公開させていただきます。
引き続きスペシャリストコラムにご期待くださいませ。